コンセプトは「真夜中から朝焼け」です。いろんな色の万年筆インクで渡り鳥を1羽ずつ手描きして、スキャンしてデジタルデータに。滲みやインクたまりで同じインクでも色が変わるので、補正しながらグラデーションになるように並べ直して。

万年筆インクは文具の中でも時間の揺らぎが良く出て好きです。筆跡の速さで個性が出るし、時間の経過で色も変わってくる。紙の違いや筆に付けるインクの量で同じ色が出ない。

星の明かりも弱くなる暗い真夜中から、空に光が差して朝焼けの黄色い光が稜線を越えて差し込んでくるあの時間。夜更かしの朝寝坊遅刻人生で何度も何度も北国の窓から見ていた風景です。

AM4:30ころから小さな部屋の窓からぼーっと空を見る。電気を消してベッドの中にいる。家族もみんな寝ていて、部屋の中は静かで。灯油ストーブについている電子タイマーだけが妙に青緑に明るく。しばし待つと、ゆっくり空の色が変わっていく。

近くに国立公園があるので、たまに渡り鳥の群れが飛んでいく。小さな影が空を移動していく。

寒くて静かな北国の生活は、今の私を作る大事な記憶。ネガティブが心地よいとか、気分を上げすぎないのが好きとか、くすんでいるけれど綺麗な色が気持ちいいとか。全体にシアンが強く見えるとか。あの場所で育たなかったら、私が夜型でなかったら、私ではない私になっていた。

感じたものを覚えていて、たくさんピースが身体の中にあるから、故郷は「好きな街ではない」けれど「大事な街」だなと思う。「好き」と「大事」がズレていてもいいと分かる。「好きじゃないけれど大事にしたい」は上手く共生できる。「好きじゃない」は「嫌い」とも違う。嫌いと好きじゃないが別の感情だと区別できる。

曖昧で揺れやすく、透明と漆黒を両方心に持てる不思議なバランス感覚が、私の全てなんだなぁと思う。私に才能があるなら、なにかがずば抜けているのではなく、もっているもので丁度良い落とし所を見つける速さなのかな。自然の中に多すぎたり少なすぎたりするモノがないように。すごく地味。地味にいこう。

鈍くならないように生きるのは簡単ではないけれど、難しくもなく。やってみるだけなんだなと感じる。全部答えがYESとNOのように2個に分かれるのではなく、渡り鳥のグラデのように、中間にほとんどがある。だから苦しくないんだぞと何回も何回も人生を確認する。

という気持ちをどうにか分かりやすく、見てすぐ感じるものにしたくて、渡り鳥でマステを作りました。

........

幅：12mm
長さ：10m
製造：カモ井加工紙株式会社（mtを製造している会社）
製品：日本製

........

※メディアで紹介や撮影備品で使う場合は
　お問い合わせよりご連絡をお願いいたします。

※Youtube・TikTokでASANELの文具を紹介する動画の掲載は、
　当方の確認が難しいためお控え下さい。
　InstagramやTwitterへ写真で投稿は問題ありません。

........

付加価値をプラスした高額転売、
転売を目的とした購入はお控え下さい。

レギュラー製品なので何度でも再生産します。
完売してもお待ちいただけましたら購入できます。
ご安心下さい。

フリマサイトやオークションで
小分けにして販売したり、金銭のやりとりがあっての交換を禁止します。
小分けする時に糊が一度剥がれるため品質を保てないためご理解願います。

無償でお友だちとマステ交換を楽しむのは問題ありません。
ぜひ仲良く交換してたくさん使って楽しんで下さい。
素敵なマステ時間を。

この商品をアプリで見る